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2022年03月11日

3月11日に思う事・・・のお話

今から11年前の3月11日は東日本の広範囲の地域を襲った地震が起きた日です。その時の記憶は鮮明に残っています。その日に予約していただいていた方々のお名前も憶えています。あの日、電車の運行は止まり、電話は繋がらない状況で地震が起きた以降の患者さんには連絡がつかないまま入り口に貼り紙をして診療室を閉めた事も思い出します。

あの日、私の歯科医院は 特に大きな被害はなく棚の物が少し落ちた程度でした。しかし記憶には、長く揺れ続けた室内の軋む「音」や「感覚」は刻まれていて思い出すと未だに怖いと感じます。

11年も経過すると今日は「3月11日」だと言われると、鮮明に思い出せますが、日々の生活では あの出来事はほぼ忘れて生活している自分に気がつきます。これを風化と言うのでしょうか。

当時から(現在も)岩手県の陸前高田市の市長は、町田市歯科医師会で繋がりがある先生の弟さんで、その関係で町田市歯科医師会として陸前高田市に支援物資を独自に届ける活動をしていました。私も震災発生から2週間後に現地入りし、本当に足りない物を数回に分けて届けに行ったりしておりました。あの時に見た、津波に襲われた地域の2週間後の姿は壮絶で、未だに忘れる事はできません。

復興丁のデータでは、未だに避難生活を強いられている方々が3万8千人、行方不明者は2,523人もいらっしゃるとの事です。そのような現実は日々の生活では忘れかけている自分がいます。近年は南海トラフ地震、首都直下型地震が起こる確率が上昇していると予測されており、今、平穏に暮らしている自分達にも何時、同様の震災にみまわれるかわからない世の中であります。他人事ではないはずの地震・津波の被害、これからも風化させず心のどこかに刻み、備えを万全にし生活していく必要があると再確認しております。

歯科 とは関係のない「お話」でしたが皆さんも今一度、震災の事・地震の備えについて等 考えてみていただけたら幸いです。。。

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